外国為替証拠金取引(FX)とは?

FX入門

FX(外国為替証拠金取引)は、世界の主要通貨同士の取引を行う金融商品であり、小さな証拠金で大きな取引ができるため、多くの人々が参加しています。しかし、高いリスクがあり、投資には十分な知識と経験が必要です。本記事では、FXの歴史、FXでできること、FXのメリット・デメリットについて解説します。

FXとは何か?

FX(外国為替証拠金取引)とは、外国為替市場で異なる通貨同士の取引を行う金融商品のことを指します。
日本円と米ドル、ユーロ、豪ドル、カナダドル、ポンド、スイスフランなど、世界の主要通貨を対象とした取引が行われています。
FXは、証拠金取引の一種であり、小さな証拠金で大きな取引を行うことができるため、多くの人々が参加しています。利益は、通貨の相対的な変動によって生じます。
ただし、その反面、リスクも高く、投資には十分な知識と経験が必要です。

FXの歴史

FXの起源は諸説ありますが、1971年にブレトンウッズ協定が崩壊し、各国の通貨は自由に変動したところから始まります。
1980年代にはコンピューター技術の発展により、取引所がオンライン化されたことで、より簡単に取引ができるようになりました。
1990年代には個人投資家も参加できるようになり、小口取引も可能になったことで、世界中で多くの人がFXに参加でき、現在の24時間取引が可能な国際市場に発展しています。

FXでできること

FX(外国為替証拠金取引)で出来ることを見てみましょう。

  • 為替相場の変動による投資収益の追求
    為替相場は常に変動しており、その変動を予想し、その方向に投資することで利益を得ることができます。
  • 世界中の通貨ペアを取引可能
    FX市場は世界的な市場であり、世界中の通貨ペアを取引することができます。
  • 高いレバレッジを利用した取引で、少ない資金でも大きな利益を狙える
    FXでは、小さな資金からでも高いレバレッジを利用することで大きな利益を狙うことができます。
  • スワップポイントの獲得による長期投資も可能
    スワップポイントとは、通貨の金利差によって発生するポイントのことで、ポジションを維持しておくことで獲得できます。スワップポイントを狙ってポジションを保有することで、長期投資も可能です。
  • 分析による相場予測や自動売買による効率的な取引が可能
    FXには様々な分析手法があり、それを使って相場の予測を行うことができます。また、自動売買ツールを利用することで、24時間自動的に取引を行うこともできます。

FXのメリット・デメリット

FXのメリット

  • 24時間取引が可能
    FX市場は世界中に存在し、主要な取引センターである東京、ロンドン、ニューヨークがそれぞれ営業時間を持っているため、24時間取引が可能です。これにより、仕事や学校などの日常生活が忙しい人でも、自分の都合の良い時間帯で取引ができるメリットがあります。
  • 小額から始められる
    FXでは、小口取引が可能なため、少ない資金から始めることができます。これにより、初心者でも低いリスクで取引を始めることができ、投資の敷居を下げることができます。
  • レバレッジを使って資金を効率的に運用できる
    FXでは、小さな資金でも高いレバレッジを使うことができます。これにより、少ない資金で大きなポジションを持つことができ、効率的に資金を運用することができます。ただし、レバレッジはリスクを増加させる要因でもあり、過剰なレバレッジをかけると損失を拡大させることになるので、慎重な取引が必要です。
  • 世界中の通貨を取引できる
    FX市場は世界的な市場であり、世界中の通貨を取引することができます。これにより、様々な通貨ペアでトレードを行うことができ、多様な投資戦略が取れるようになります。
  • プラットフォームやチャートツールなどの豊富な情報が利用できる
    FXを取引するためには、取引プラットフォームやチャートツールを利用する必要がありますが、これらは豊富な情報が提供されています。過去の相場データやニュースなどを分析することで、相場の動向を予測することができるため、効率的なトレードが可能になります。

FXのデメリット

  • 高いリスクがあるため、慎重な取引が求められる
    FXは、為替相場の変動によって利益を得ることができますが、その一方で相場の変動によるリスクも高いです。為替相場の変動が予想と異なる方向に進んでしまうと、大きな損失を被ることになります。そのため、十分なリスク管理を行い、慎重な取引が必要とされます。
  • トレードに必要な知識や技術を身につける必要がある
    FXにおいては、相場の動向を正確に予想するために、多岐にわたる情報を把握し、それに基づいた分析や判断が求められます。また、FX取引に必要な知識や技術も身につける必要があります。それに加え、市場環境や政治情勢の変化にも敏感に対応する必要があります。
  • 為替市場の変動によって利益も損失も大きくなる可能性がある
    FX取引では、為替相場の変動によって利益も損失も大きくなる可能性があります。これは、FX市場が24時間取引可能であるため、取引中の相場変動に対してすぐに対応することが求められることによるものです。また、取引中に状況が急変することもあるため、早期にリスクを回避することが必要です。
  • レバレッジを誤用すると資金を失うリスクがある
    FX取引においては、少ない資金で大きなポジションを取ることができるレバレッジが利用できます。しかし、レバレッジを誤用すると資金を失うリスクがあるため、慎重な取引が求められます。レバレッジを利用する場合には、リスク管理を徹底する必要があります。

FXの取引の種類

このブログでは、FX取引の種類として色々ありますが、【スポット取引】について取り扱います。

他の取引については、このブログでは対象外の取引となりますが、世界市場の取引の流れを考える上で他の取引についても、どのようなことが行われているかを知っている必要があるため、簡単に解説します。

スポット取引

スポット取引とは、即時に約定し、翌営業日に決済する取引方法であり、一般的なFXトレードでよく使われます。個人投資家が行うFXトレードのイメージに合致する取引方法です。

先物取引

先物取引は将来の決済時期に為替レートを確定する取引方法であり、投資家が将来の為替変動リスクから保護することができます。個人投資家よりも法人投資家が利用することが多いとされています。

オプション取引

オプション取引は、あらかじめ決められた価格(ストライク価格)で、ある期間内にある通貨を売買する権利を得る契約です。オプション取引をすることで、将来の為替相場の上昇や下落に対するリスクを限定することができます。ただし、オプション取引はスポット取引よりも取引手数料や保証金が高いため、初心者には難しい取引方法とされています。

バイナリーオプション取引

バイナリーオプション取引は、将来の為替相場などの値動きに対して、その値動きが上がるか下がるかを予測して取引を行う方法です。予測が的中すれば、あらかじめ決められた収益が得られる一方、予測が外れた場合は損失を被ることになります。

CFD取引

CFD取引は、差金決済取引の一種で、通貨ペアや株式などの価格差に応じた利益や損失を得る取引方法です。CFD取引はレバレッジを利用することができ、小さな証拠金で大きな取引をすることができるため、初心者にも人気があります。ただし、CFD取引にはリスクもあり、値動きによって大きな損失を被る可能性があるため、十分な知識や経験を持ってから行うことが望ましい取引方法とされています。

厳密に言うとFX取引ではありませんが、FXと仕組みが同じで取引の対象が為替ではなく、金、原油、株価指数に変わるだけなので、FX口座でCFD取引に対応しているFX会社が増えてきているため、FXの一種としてこのブログでも扱います。

その他の取引

その他の取引として、ミラートレードやソーシャルトレードといった手法が最近人気を集めており、主に初心者や未経験者に向けた取引方法です。

ミラートレードとソーシャルトレードは、どちらも他のトレーダーの知見を利用することができるという点で似ていますが、ミラートレードは自動的にトレードをコピーするのに対し、ソーシャルトレードは自分自身がトレードを行いながら情報を共有することができる点が異なります。どちらの取引方法も初心者や未経験者には向いていますが、自分自身のトレードスキルを高めたい場合には、ソーシャルトレードの方が有用かもしれません。

ミラートレード

ミラートレードは、他のトレーダーが行った取引を自動的にコピーする取引方法です。具体的には、ミラートレードを提供する業者が、優秀なトレーダーの取引をプラットフォーム上で公開し、その取引をコピーしたい人が、そのトレーダーを選択することで自動的に取引をコピーすることができます。ミラートレードを利用することで、自分自身が取引の経験や知識が不足している場合でも、優秀なトレーダーの知見を取り入れることができます。

取引のポジションが共有され、含み益や含み損等の情報が閲覧可能なMAM口座とポジション等のトレード情報が非公開のPAMM口座があります。どちらも主導権は依頼されたトレーダー側にあり、トレーダーの技量により損切りなどができないトレーダーの場合、思わぬ損失が発生するリスクがあります。

また、どちらの場合もトレーダに対して成功報酬を支払いが発生し、ハイウォーターマーク方式が一般的となっています。

ハイウォーターマーク方式では、トレーダーが前回支払われた成功報酬額を基準として、その後の取引で利益を出した場合に、その利益に対して成功報酬が支払われます。一方で、前回支払われた成功報酬額よりも損失が大きくなってしまった場合には、その損失分を取り戻すまで成功報酬は支払われません。

例えば、あるトレーダーが前回の成功報酬額が100万円である状態から、その後の取引で50万円の利益を出した場合、その50万円に対して成功報酬が支払われます。しかし、その後の取引で50万円の損失を出してしまった場合には、前回の成功報酬額である100万円を超えるまで利益が出て成功報酬が支払われることはありません。

ハイウォーターマーク方式は、トレーダーが継続的に良い成績を出すことを促し、投資家にとっても安心感を与えます。ただし、成功報酬が支払われるのは利益が出た場合に限られるため、トレーダーは慎重に取引を行わなければならないというリスクがあります。また、投資家側も、前回の成功報酬額よりも損失が大きくならないように、選択するトレーダーについてよく検討する必要があります。

ソーシャルトレード

ソーシャルトレードは、SNSのようなプラットフォーム上で他のトレーダーと交流しながら、トレードのアイデアや情報を共有する取引方法です。ソーシャルトレードを提供する業者が、トレーダーが自分たちの取引履歴を公開することを促し、他のトレーダーがその情報を参考にすることができます。また、ソーシャルトレードでは、他のトレーダーの情報を参考にしながら、自分自身も取引を行うことができます。ソーシャルトレードについては、トレーダーがオンラインサロン等で会費制の方式を用いて報酬を得ることもあります。

トレード生配信等がこれにあたり、えぐまるも配信の準備を進めていますが、皆様からの報酬は広告の表示で賄う予定ですので、ご安心ください。