FX初心者必見!FXの仕組みについて解説

FX入門

90ドルチャレンジで盛り上がってしまい、少し脱線していましたが、今回はまじめな解説記事となります。なお、90ドルチャレンジは今後のリスク管理等の説明を行うには証拠金が小さすぎるので、近いうちにいったん終了とし、適切な証拠金となるように入金を行い証拠金を増やす予定です。

さて、本題ですが、FX取引には、通貨ペアの選び方や売りと買いの仕組み、スプレッド、レバレッジ、証拠金などの基礎知識が必要です。初心者の方は、まずはデモトレードで取引の仕組みを理解することが大切ですが、その前に基本的な仕組みや用語を覚えないと始めることができません。本記事では、リスクを抑えた取引に役立つ基礎知識として、これらの用語について解説します。

通貨ペアの選び方

FX取引では、通貨ペアと呼ばれる2つの通貨を交換する取引が行われます。通貨ペアは、主要通貨である米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、カナダドルなどを組み合わせたものが一般的です。通貨ペアの選び方には、相場の動きを考慮したり、自分が得意な通貨ペアを選んだりすることが重要です。

マイナー通貨を選ぶと取引量が少なく、スプレットが開いたりして難しいトレードを強いられるので、上記のメジャーな通貨からペアを選択すると良いでしょう。

例えば、以下のような特徴があります。

  • 米ドル/日本円(USDJPY)
    主要通貨ペアの一つであり、取引量が非常に多いペアの一つです。米ドルは世界の主要通貨の1つであり、日本円はアジアの主要通貨の1つであり、両通貨の経済状況や政策によって相場が大きく動くことがあります。また、リスクオフ通貨として考えられ金等と同じように株や利回り、世界情勢等に起因して円が買われやすい等の傾向があります。
  • ユーロ/米ドル(EURUSD)
    世界で最も取引されている通貨ペアの1つであり、欧州連合加盟国のユーロと米国のドルの組み合わせで構成されています。ユーロはドルと同じように、世界的に重要な通貨であり、相場は両通貨の経済指標や金利によって影響を受けます。
  • 英ポンド/ドル(GBPUSD)
    英国の主要通貨であるポンドと米国のドルの組み合わせで構成されています。英ポンドは、世界的にも重要な通貨の1つであり、英国の経済状況や政策によって相場が左右されます。ユーロ/米ドルと同調するような動きをしますが、英ポンド/ドルの方が値動きが荒いため、値幅を取りに行くトレーダが多い通貨でもあります。

通貨ペアの特徴は、各通貨の経済状況や政策、金利の動向、地政学的な情勢などによって大きく影響を受けます。これらの要因を分析し、各通貨ペアの特徴を理解することで、外国為替市場での取引に活用することができます。これがいわゆるファンダメンタル分析と呼ばれるものになります。

買い(BUY)と売り(SELL)の仕組み

FX取引では、売りと買いの2つの取引があります。

先ほど、通貨ペアは2つの通貨の組み合わせであることを説明しましたが、例えばUSDJPYと表記した場合、最初に来る通貨の米ドル(USD)は基軸通貨(ベース通貨)と呼びます。

後ろに来る通貨の日本円(JPY)は相手通貨(クォート通貨)と呼びます。

そこで、買い注文と売り注文どちらから初めても良いのですが、どちらかの注文が約定した場合、エントリーやオープン、ポジションを持つ等と表現されます。

そして、持ったポジションは必ず、最後には反対の注文を行い手放す必要があり、そこで損益が確定します。

買い注文(BUY)とは

買い注文とは、基軸通貨を買い、相手通貨を売ることで利益を得ることができます。

そこで、基軸通貨を買っている状態を買いポジション(ロングポジション)と言います。

売り注文(SELL)とは

売り注文とは、基軸通貨を売り、相手通貨を買うことで利益を得ることができます。

そこで、基軸通貨を売っている状態を売りポジション(ショートポジション)と言います。

スプレッドとは何か?

FXを行う上で意識すべき重要な概念になります。

スプレッドとは、売値と買値の差を表す言葉です。FX業者は、売買価格にスプレッドという手数料を含めることで、利益を得ています。スプレッドが小さいほど、取引コストが低くなります。

この時の売買手数料を反映した価格レートをそれぞれ、売値(Askレート)、買値(Bidレート)と言います。

  • 売値(Askレート)
    売り注文をする場合のレートを指します。つまり、買い手が通貨を買う際に支払う価格を示しています。Askレートは、一般的にはBidレートよりも高い値段で設定されています。
  • 買値(Bidレート)
    買い注文をする場合のレートを指します。つまり、売り手が通貨を売る際に受け取る価格を示しています。Bidレートは、一般的にはAskレートよりも低い値段で設定されています。

そして、AskレートとBidレートの差をスプレッドと呼びます。スプレッドが狭いほど、取引コストが低くなるため、トレーダーにとって有利です。しかしながら、固定のスプレッドを設定する業者は殆どく、指標発表時などにスプレットが大きく開く業者等が存在しますので、極力デモトレードを事前におこなったり、実際の取引前にスプレットの開きがどの程度開くのかを確認しておくことが重要です。

また、FX業者によっては、低スプレットや固定スプレッドなどを条件に別途取引手数料を徴収する業者もあるため、スプレッドだけでなく、どのような取引手数料があるかをFX業者選びの際には確認が必要となります。

レバレッジとは何か?

FX取引で証拠金の額に比べて大きな取引を行える仕組みのことです。例えば、1万円の証拠金で100万円分の通貨を売買することができます。この場合、証拠金の額に対してレバレッジが100倍となります。レバレッジを使うことで、少ない証拠金で大きな利益を狙うことができますが、同時に損失も大きくなるリスクがあるため、注意が必要です。

国内口座はレバレッジを25倍の規制が掛かっています。
つまり、国内口座は海外口座から比べ証拠金が高くなりますので、それなりの資金がないと始めることができません。

海外口座はレバレッジが1000倍の業者なども存在し、リスクは上がりますが、証拠金が安くて済むため、少ない資金でも大きな利益が狙えます。

証拠金の計算に使用され、リスク管理として取引ロット数を決定するうえで、レバレッジは重要な要素となります。

証拠金について

証拠金はトレードを行うために必要な最低限の保証金です。

証拠金の計算方法は以下の通りです。

【証拠金=取引額×証拠金率】

例えば、1万ドルのドル円をレバレッジ50倍で取引する場合、証拠金率が2%の場合、必要な証拠金は以下のようになります。

証拠金=1万ドル×50倍×2%=100ドル

このように、証拠金率はトレードの取引額によって変わるため、必要な証拠金の金額も変わってきます。また、証拠金不足となった場合は、強制ロスカットが発生することがあります。証拠金不足とならないように、十分な証拠金を確保して取引を行うことが重要です。

初心者はこの計算が最初は戸惑うことが多いと思いますが、今後説明するポジションサイジングやリスク管理などで自身で計算できないと後々困りますので、概念だけでも理解しておく必要があります。

そのためには、実際にデモトレードを行い、売買ロッドを変えてみたりして証拠金の変動や値動きに対しての損益の変動を体感した方が理解が早いと思いますので、まずはデモトレードを行ってみると良いと思います。

まとめ

FX取引では、通貨ペアの選び方や売りと買いの仕組み、スプレッド、レバレッジなどの知識が必要です。初心者の方は、まずはデモトレードなどで取引の仕組みを理解し、スプレッドやレバレッジ等に慣れ、計算できるようになることが大切です。また、投資にはリスクがあるため、慎重に取引を行うようにしましょう。

スプレッドの裏話

実はスプレッドは国内口座は海外口座に比べて非常に小さいことで有名です。

理由はいくつかありますが、海外口座は口座作成に当たり、紹介者に対して報酬を支払うIBという仕組みがあり、IB報酬がスプレッドに含まれるFX業者が多く存在します。この場合スプレッドにFX業者の手数料のほかに紹介者への報酬も含まれますからスプレッドは大きくなります。国内口座はこのような仕組みはなく、低スプレッドを売りにした価格競争が起こり、スプレッドが低い傾向となっています。

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