FX取引において、欠かせない取引口座は、開設する口座によって取引条件が大きく異なってくるため、適切な口座を選ぶことは非常に重要です。ここでは、国内口座と海外口座の違いや特徴、選ぶ上で重要なポイントなどについて詳しく解説します。
口座通貨
国内口座は円建ての口座になるものが多いです。
海外口座はドル建ての口座や、円建ての口座、豪ドル建ての口座などの選択しが広がります。
取扱通貨ペア
国内口座では、主要な通貨ペアを中心に取り扱っています。一方、海外口座では、日本円以外の多数の通貨を取り扱っています。そのため、海外口座を利用することで、より幅広い通貨ペアに投資することができます。
レバレッジ
国内口座の場合、金融商品取引業者法に基づいて、最大25倍のレバレッジまでしか設定できません。一方、海外口座は海外規制に基づいて、100倍や200倍、中には500倍という大きなレバレッジが設定されていることがあります。海外口座はレバレッジが高いため、資金効率がよくなり、小額から始めることができるというメリットがあります。
ゼロカット
ゼロカットとは、証拠金が設定された水準を下回った場合に、ポジションを自動的に決済してくれるシステムです。
これにより、投資かは安心してレバレッジをかけた取引ができるようになっています。
国内口座は、最大で証拠金の1.25倍までの損失が発生した場合に自動的に決済されます。
一方、海外口座はゼロカットシステムがない場合もありますので、ゼロカットシステムがあるかは最低限確認しておく必要があります。
分別管理
日本国内のFX口座では、お客様の資産と会社の資産を分別管理することが義務付けられています。
これは、万が一FX業者が倒産した場合でも、お客様の資産を保護するためのものです。
一方、海外口座では、分別管理の義務がない場合があります。
そのため、業者が倒産した場合、お客様の資産が失われる可能性があるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
税金
国内口座
国内口座の場合、損益通算ができ、分離課税により税率が低くなるメリットがあります。具体的には、FXの損失が出た場合に、その損失と同じ額の所得がある場合には、その損失と所得を合算することで、所得税の課税対象額が減額されます。また、国内口座では、最高税率が20%であるため、損益が大きくなる場合には、国内口座を選択することが有利となる場合があります。
海外口座
海外口座の場合、日本国内で発生する税金以外に、海外の税金がかかる場合があります。また、海外口座の場合、分離課税は行われず、総所得として計算されます。つまり、FXの損失が出た場合でも、その損失と同じ額の所得がある場合でも、所得税の課税対象額が減額されません。そのため、損益が小さい場合や、海外居住者である場合には、海外口座を選択することが有利となる場合があります。ただし、海外口座の最高税率が55%になる場合があるため、損益が大きくなる場合には、注意が必要です。
プラットフォーム
プラットフォームは、FX取引を行う上で重要な要素の一つです。プラットフォームとは、取引画面やチャート、注文方法、情報提供などを提供する取引ソフトウェアのことです。プラットフォームの種類によって、取引方法や情報の取得方法が異なるため、自分に合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。
主要なプラットフォームには、メタトレーダー4(MT4)やメタトレーダー5(MT5)、cTrader、TradingViewなどがあります。MT4やMT5は、世界中で使用されている人気の高いプラットフォームで、多くのFX会社が採用しています。cTraderは、高機能なチャートや注文画面が特徴で、プロフェッショナルトレーダーに人気があります。TradingViewは、チャートやテクニカル分析ツールが充実しており、FX以外の株式や仮想通貨などの取引にも使われます。
しかしながら、国内口座では、サポートしている業者が少なく、独自のプラットフォームを提供している場合が多いです。独自のプラットフォームは他社とは異なる特徴や優位性があることがありますが、使い方や機能が他社と異なるため、選ぶ際には注意が必要です。
プラットフォームを選ぶ際には、自分が重視する機能や情報に合わせて選ぶことが大切です。また、デモトレード機能があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。デモトレードは、仮想通貨を用いたトレードであり、リスクなしで取引の練習ができるため、初心者にとっては非常に役立つ機能です。
えぐまるは、とりわけ有益なキャンペーン等が無い限りは、MT5が使える口座をメインで利用しています。
もともとMT4をメインで利用していましたが、MT5の方が動作が軽快なため、低スペックなパソコンでも多数のチャートやインジケータを利用することができるので、もし、MT5を選ぶことができる業者であれば、MT4でしか利用できないインジケータやEA等がある場合以外は、MT5を選択することをお勧めします。
まとめ
FX取引において、口座の選択は重要な要素の1つで、自分に合った口座を選び、税金の面でも効率的に取引することが大切です。国内口座と海外口座のそれぞれのメリット・デメリットを理解し、よく検討してから口座を開設しましょう。また、デモトレードで取引に慣れることをおすすめします。
なお、私からFX会社の紹介については、日本での金融商取引法上、違法となる可能性が高いため、ここでは紹介はしません。
私は法律の専門家ではありませんが、一般的に海外FX業者については以下のような解釈となります。
日本の金融ライセンスを持たない海外FX業者でFX取引を行うこと自体は違法ではありません。日本の金融商品取引法により、日本国内での宣伝・広告活動が禁止されております。
また、海外FX業者が日本国内で営業活動を行う場合は、日本の金融庁に登録しなければなりません。
(登録するとレバレッジが25倍等の規制が必要なため、あえて登録していない業者がほとんどです)
また、海外FX業者にはIBという紹介者に報酬が支払われる仕組みがあります。このIBを活用して自身にキャッシュバックさせる方法がありますが、その手法については後日説明します。
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